ベートーヴェン交響曲第9番「合唱」・・・のワーグナーによるピアノ編曲版がスゴイ。 [クラシック音楽]

2019年12月30日。

いよいよ令和元年も残すところあと1日・・・と月並みセリフをさえずりつつ、キホン私は年末年始などどうでも良く、大晦日はたんなる365日のうちの1日に過ぎないのですわ。ちゃんちゃん。

・・・てな天邪鬼発言した口で、お前そのネタいくか!?と突っ込まれそうですが、本日は、

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」について書きます。

年末になると日本人のクラシック音楽ファンの多くが(って具体的に誰かは知らんけど)「第九」「第九」と浮かれ騒ぎ、コンサートホールでは毎日「歓喜の歌」が響き渡る・・・ことになっておりますナ。同じ9番ならブルックナーの交響曲のほうが全然良いと思うんだけど、このあたりはヒトの好みですわな。

ベートーヴェンの交響曲第9番(通称=ベト九)に対するワタクシの素直な感想は「良し悪し以前に、なんとも面妖な曲だ」というもので、10年に1回聴くなら良いけど、毎年は要らん、と、根室の「花咲ガニ」的な扱いであります(分かりにくい比喩ですいません)。ちなみに、私の年末必聴曲はマーラー交響曲2番「復活」。昨日はパーヴォ・ヤルヴィさん指揮フランクフルト放送交響楽団のCDと、ピエール・ブーレーズさん指揮ウイーンフィルのCDの2セットを聴きとおし、うーーん、やはり良いねえ、と唸った次第。。。

・・・あれ、話が逸れました、失礼。

ベト九に話を戻します。大オーケストラと大合唱団による重厚長大・威風堂々たる演奏に辟易するワタクシながら、この録音は超フェイヴァリットなのです。

ピアノ編曲版のベートーヴェン交響曲第9番「合唱」(1998年録音、BIS)。

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シロウトの私が聴いても演奏至難のピアノ・スコア。それを弾きこなすのは超絶技巧の天才、小川典子さんであります。パチパチ。

ベートーヴェン交響曲のピアノ編曲といえば、鍵盤帝王のリストのバージョンが有名です。ステージにかかるピアノ版といえばほぼ100%がリスト編曲版でしょう。さすがは帝王、オーケストラ演奏をピアノに置き換える難題を見事に(悪くいえばリスト・テイストに)完遂しております。

いっぽう上に掲げた小川典子さんのCDは、リスト編曲版ではありません。なんとオペラ(楽劇というべきか)の雄、リヒャルト・ワーグナーさんが弱冠17歳でピアノに編曲したものです。修業時代のワーグナーさんは教師について勉強するほか、過去の名曲スコアを写譜する独自の勉強法をとっていたそうです。そのなかで、ベト九に感銘し誰から頼まれたわけでもなくピアノ版へのアレンジを始めた由。(ただし、さすが商売人のワーグナーさん、できれば銭に結び付けたかったようで・・・このあたりの顛末はCDブックレットに詳述されています)。

さてさて、のちにスゴイ作曲家に大成するワーグナーさんですが当時は17歳(日本ならまだ高校生)。ピアノ編曲にワーグナー「らしさ」はなく、良い意味でベートヴェンのオーケストラ・スコアを忠実にピアノ化しています。それゆえ、とんでもなく演奏が難しくなっちゃったわけですが・・・。

この「ワーグナー版」の良いところといえば、ピアノ1台演奏ゆえに、各音は明確に分離されて見通し(風通し?)がよくなり、暴言承知で言うとホンモノ(=オーケストラ版)の、だぶついた感じや大仰さが抜け、余計な重量感が無くなって聞きやすい!ともいえるのですネ。へえ、ベト九って、こうゆう音楽だったかあ、とワタクシなどポジティヴな印象をもったくらい。

さらに本CDが出色なのは最終楽章の合唱部分です。リスト編曲版は、歌唱・合唱すらもピアノに置き換えて(正確には「声楽あり」「声楽なし」を選択できるのだが)、完全器楽曲になっています。それに対しワーグナー編曲版だと歌唱・合唱部分はピアノにしていません。つまりワーグナー版は声楽がないと、歌部分はカラオケのようにぽっかり抜けてしまう、ゆえに歌唱ソリストと合唱団が必須というわけです。

この声楽が当該CDは素晴らしいんですね。スエーデンBISレーベルですから当然とも言えますが、「声」を受け持つのはバッハ・コレギウム・ジャパン。素晴らしい歌唱を披露しています。伴奏1台ピアノにあわせ、合唱は24名に縮小(この曲にしては超コンパクト)。歌い手はのどが裂けんばかりに声を張り上げる必要がないので、歌いだしのアタックは最小限で良い。その結果生まれた、優しく、温かく、聴き手を包み込む「歓喜の歌」に不覚にも涙を流したワタクシです(それだけベト九が秀逸な音楽である証なのでしょう)。

年末大騒ぎのオリジナル「第九」よりも、ワーグナー・ピアノ編曲版が優れているとは申しません。そうは言わないけど、音楽のツボとは聴き手それぞれ独自のもの。私は小川典子さんのピアノとバッハ・コレギウム・ジャパンの歌唱に、オリジナルで得られないエクスタシーを感じてしまう。そんなマニアックな自分を、ワタクシは褒めたいのだっ!

というわけで、自分へのご褒美として、これから「浜田省吾ベストアルバム」を購入します・・・って、そっちかよ!?

あ、そうそう。つい先日、バッハ・コギレウム・ジャパンによるベートーヴェン交響曲第9番「合唱」のCDがリリースされましたね。

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ピアノ編曲版ではなく、オリジナルのオーケストラ版です(って説明するもの変だけど)。この曲のCDを最後に買ったのはアーノンクールの全集か・・・くらい昔ハナシのワタクシ。でも、BCJの演奏となるとブルブルと食指が動きますなあ。本日は以上!

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2019年のシゴトが終わり、飼い猫そらと冬休みはマッタリだあっ。 [家の猫]

2019年12月。

昨日(12月27日)は本年の仕事納め。年内最後のシゴトは赤坂での技術打合せです。ふだん使わないアタマをフル稼働させたため、♪ すっかり~疲れてぇ~しまい、♪ 生きてることさえいやだと泣いた~ (by 沢田研二)・・・つうほどでは無いものの、

赤坂界隈でひとり酒でも呑むか、という当初の意欲は失せ、千代田線に乗ってサクッと帰宅した次第。

思えば12月のほとんどを出張先の熊本県で過ごしたワタクシ。飼い猫そらとのコミニュケーション不足が心配なのでした。しばらく会わないうちに、ワタクシを忘れているのではないか!?

というプチ心配は杞憂に終わり、私が家に帰れば、そらがダダーッと駆け寄ってくる。私にくっついてゴロゴロ、すりすりし、私のひざのうえでまったりします。

ああ、なんて可愛いヤツなんだ、お前は!

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寒くなってファンヒーターをつけると、熱風直撃のお気に入りのポジションに移動、あおむけにコロリン・・・可愛い。。。

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やんちゃ盛りで、いたずらも多いけど、そら、お前は家族だからね~と声をかけると、にゃあ、と応える。仲良きことは美しき哉 (by 実篤)。

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さあて今日から冬休み、9連休です。夕方になったら、そらを撫でつつ、熊本県で購入した名酒「泰斗(たいと)」を、じっくりいただくことにしましょう。わははは。

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熊本県菊池市の、「たまご庵」さんの半熟親子丼が美味いわあ~というハナシ。 [旅]

2019年12月。

出張先の熊本から、さきほど千葉県市川市の自宅に帰ってきました。6泊7日を熊本県の菊池市で過ごしたわけです。本日は出張中に出会った美味いもんを、自慢げに紹介しちゃいましょう。出張4日目。昼飯を食べたお店は菊池市の南エリア、熊本空港に向かう国道沿いにある、

「たまご庵」さん、であります。お店のHPは以下。


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コッコ・ファームさんという会社が運営しているレストランです。「たまご庵」という名前から分かるように、新鮮卵を使った料理がいただけます。レストランの横には、段ボール箱(!)に詰まった生卵やら、卵の加工品を販売する店舗があって、そちらも愉快ですけど、今回は話をレストランに絞りましょう。

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ワタクシが注文したのは、とろ~り半熟親子丼(セット、並)。どうじゃ!

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ヴィジュアルだけで美味いこと確実!と笑みがこぼれますな。じっさい食べたら・・・うは、やはり美味いわ!

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とろりとした卵の旨みもさることながら、鶏肉が歯ごたえしっかり地鶏系で、とろり&しっかりのバランスが絶妙です。卵の量をけちらずドーンと豪快に乗せているのも、生産者直結店のメリットでしょう。有難し。

改めてメニューをみると本品以外にも、オムライス、たまご丼、たまごかけ定食、など心惹かれる品々が並んでおります。

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「小」「並」「大」とサイズを選べる点も嬉しい。そのためでしょうか、お子様から、おじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い年齢層のお客さんで、店は大繁盛。やるなあ、コッコファームさん!

よおし、次回は、かた焼きケチャップオムライス、を攻めるぞ、ウフフフ・・・って、出張なんだから、シゴトもやれよ!と自分に軽くツッコミ。

そうそう、店の前に、どこかの飼い猫とおぼしき人懐っこいネコがいます。こいつが可愛いんですよね~。

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満腹になったし撤収するか・・・と車に乗り込む前に、お約束の写真撮影。看板の穴に顔を入れてパチリ。地鶏、じゃなく、自撮りなので、なんだか分からんですな。トホホ。本日は以上!

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輪留め(輪止め)を、木材で作ります。 [日常]

2019年12月。

プラントの建設現場で使う「輪留め」を作ったというマニアックな話であります。

そもそも、輪留め(輪止め)って何?と世間のほとんどの方は「?」となることでしょう。まず、その説明から。

工事現場でトラックや業務車を駐車したさい、ハンドブレーキの利きが悪かったりして、クルマが無人で動いたら大事故につながる可能性があります。そこで管理の厳しい現場では「車を駐車したら、車輪の前後に必ずストッパーを置くよう」要求されます。このストッパーを輪留め(輪止め)というんですね。百聞は一見に如かず。たとえば市販品ですと、こんな感じで使います(メーカHPより)。

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さてこの輪留め。市販品は意外と値段が高く、安くて1,000円、高いと3,000円超であります。

そこで、ワタクシが関係している九州の現場用に一組、作ることとなりました。ちなみに自分用はすでに作って持っており、今回は、現場試験のメンバーからの製作依頼であります。

まあ、作る、といってもシンプルな形状ですからねえ。余った木材を使って、20分程度で出来上がります。とはいえ、私のように「自分で作る人」は少ないと思うが・・・。

まずは立方体の木材(一辺12センチ)を用意します。ご近所の家建て替え工事の現場で、作業者の方からタダでもらったもの。

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次に出すのは、のこぎり。

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立方体の両面(2面)に描いた斜め線に沿って、のこぎりで木材をふたつに切断して、三角柱を2個作る。カットしたあとの切り口の縁(ふち)は金やすりで面取りをします。

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2個の木材に分離されました。

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こうなれば、あとは簡単。木材2個それぞれに「ヒートン」という金具を1個づつ取り付けます。誰でも観たことがあるはずですが、名前はしらない(でしょ?)この金具がヒートン、でございます。

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さあ、一気に仕上げです。黄色と黒をよじったナイロンひも、通常「とらロープ」を準備します。

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ヒートンをくぐらせたあと、とらロープが抜けないよう固定します。このロープは材質のせいで、縛ってもほどけますから、ロープを折り曲げ「結束バンド」をつかって、ガッチリと固定です。

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おお、我ながら、こだわりの美学でございますなあ。。。

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同じ作業を、もうひとつの木材にも施せば、手作り輪留めの出来上がり!ジャーン!

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試しに、我が家のムーヴのタイヤに適用してみました。

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おお、素晴らしいじゃないか!と自画自賛し、満足気分となりました。今日はこれでお終いっ。チャオーーー。

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飼い猫そらの、おっさん風の爆睡姿にニヤリとしたハナシ。 [家の猫]

2019年12月。

子猫のそらが、我が家に来て早いもので3か月を過ぎました。よく食べ、よく走り、よく寝て、体はみるみる大きくなりました。生後9か月にして、いっちょうまえの成猫風格であります。

人を好きなのは相変わらずで、私が行くところ、どこでもまとわりついてくる。あげくにトイレにまで一緒に入ろうとするのは困りますな。

某日。キャットタワーの中段でまったりするそら。。。

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あれまあ、やっぱり眠くなってますね。

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さて、ここからは創作ドラマ「ネコ部長、酔っぱらってトラになる」をご紹介しましょう。

ネコ部長そらは酒にめっぽう弱いのですが、気の弱さゆえ、部下から酒を勧められるとつい飲んでしまう。2019年の忘年会。酒を無理強いする若手社員がいて、イヤイヤながらも部長、日本酒を2杯飲んだ・・・。

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これが良くなかったね。ネコ部長、腰が立たないグダグダ状態になりつつも、興奮して、店の前の路上でゴロゴロ転がる始末。。。

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周りの者たちが、あの手この手でなだめすかし最終電車に乗せたものの、ネコ部長、あんのじょう電車で爆睡。それも隣に座った見知らぬヒトに寄っかかっている。どうよ、このオッサン風たたずまい。

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さいわいお隣のヒトが親切で、寝込んだネコ部長を最寄り駅で起こしてくれ、さらには自宅まで連れていってくれました。終点の岐阜県大垣(!)まで寝過ごすことなく、自宅へと帰ったネコ部長。

家に入るなり、居間の赤クッションへと倒れ込むネコ部長。フニャーーー!

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家人が「クッションの中に入らないと、風邪ひくよ」と声をかけたところ、酔っぱらって大トラ状態のネコ部長、感謝するどころか、ネコパンチを家人にお見舞いするのだった!なんという傲慢さ。バシッ!

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しかし家人も負けてはおりません。いくらエバったところで、ほうら、のどを撫でられれば、あんた、すぐにクタクタになるだろうが!とツボ刺激をされるネコ部長。うはあ、気持ちええわあ~、もうダメ~~。

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ということで深い眠りへ落ちてゆくネコ部長。今日もこうして平和に(?)終わったのであります。

それにしてもツボ刺激であっという間にとろとろとは・・・

マギー’s 犬(DOG)かよ!

って、それ「犬」って言っちゃってるし。つうか、そんなマニアックなネタ、誰も知らねえし。。。いや、もう何でもいいですわ、と恐縮したところで、創作ドラマ「ネコ部長、酔っぱらってトラになる」はお終いっ。本日は以上!

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熊本県菊池市にて。鐡馬(てつうま)うどんを堪能しつつ、スパゲティ・ナポリタンもやめられない! [旅]

2019年12月。

熊本県菊池市の現場シゴトにどっぷりであります。菊池市は、熊本市から北へ20kmほどに位置し、「菊池温泉」が有名な街。ワタクシも出張の際、温泉宿に宿泊です。下写真を見てのとおり、いかにも温泉旅館の体です。部屋はいくぶん古びてますが、大浴場、露天風呂は最高です。たまらんですたい。

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さて、ワタクシの脳内では熊本県といえば「馬刺し」であります。宿は素泊まりゆえ、晩飯は近所の居酒屋でとることが多く、料理オーダーのさい反射的に「馬刺しください!!」と言ってしまう。

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熊本県の馬刺しはめちゃ美味い。その点に疑問の余地はないですが、値段はそれなり高いし、美味いからといって、毎日、続けるもんでもないね、と自制が働き、そうだ、馬肉料理にもっとバリエーションが欲しいなあ、と思った次第です。

話は逸れますが、熊本には「馬刺しょうゆ」なる専用醤油があるんですね。今回、初めて知りました。

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さて某日。シゴト現場での昼休み。昼飯を食いに、現場近くのうどん屋さんに入店しました。

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お店は外観、内観ともに良い雰囲気を醸し出しております。カウンター席の大釜、ストーブの上のやかん、形バラバラの椅子、壁にかかった魚(干物?)の絵・・・100点満点といってヨロシイでしょう。

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これは期待できるぜ、とニヤリと笑い、メニューを眺めたワタクシ、むむっ!と真顔になります。赤枠で囲んだ箇所をご覧ください。

鐡馬(てつうま)うどん、とな!なんじゃあ、そりゃ?

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鐡馬って何?という根本疑問は置いといて、メニュー表に添えられた「馬肉のしぐれ煮、ごぼう天入り」の説明から、私は「これしかないぜ!」と即決です。お値段はリーズナブルな税込650円。・・・おっと余計な解説はやめましょう。鐡馬(てつうま)うどんのヴィジュアル。これです。

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そぼろ煮、というから細かく刻んであるのかと思いきや、馬肉のカットはけっこう大きくて、量もどっさり。旨みはもちろん、肉を食った手ごたえも得られる、ありがたい逸品でした。いやあ、これは美味い。嬉しいなあ!

鐡馬うどん、恐るべし!

・・・という熊本名物「馬肉」関連の話のあとにナンですが、菊池市におけるワタクシの最新ブームはこちら。

スパゲティ・ナポリタン、であります。菊池温泉にある居酒屋のナポリタン。ワタクシ好みのケチャップどっさり投入による甘酸っぱさがツボにはまりますな。多めのソーセージに、ご主人の心意気を感じます。

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さすがにここには馬肉は入っておりませんね(当たり前か)。ワタクシ、昭和テイストのナポリタンをいただきながら、ノンベイの性(さが)で日本酒を追加オーダーしてはグイグイ呑むのです。「麺類はシメではなく、酒の肴だぜえ!」と開き直り、嗚呼、熊本の夜は長いのよお、と強引に話をまとめた(かな?)ところで、今日はお終いっ。チャオーーー。

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2019年唯一の忘年会は神田の、おこじょ・・ならぬ、このじょで開催。 [宴会、呑み会]

2019年12月。

熊本県の現場シゴトが本格化し、今月は関東と九州を行ったり来たりの生活です。熊本での夜呑みお供は、連日の「馬刺し」に代わって、いまや、スパゲティナポリタン・・・って、お前はお子様か!?という戯れハナシは別の機会に書くとして、

12月といえば、忘年会、ですなあ。(唐突でしたか)

TVのワイドショーで「最近のワカモノは、職場の忘年会に参加しない」つうネタを取り上げてました。不参加の理由を乱暴にくくると「おっさんの話など聞かされてもつまらん」「金を払うなら好きなメンバーと呑みたい」とのこと。ワイドショーのコメンテーター(っていうのかね)は、「時代は変わったねえ・・・」的な紋切型嘆息反応をしてましたが、ワタクシとしては

そのコメンテーターこそ、何言ってんねん!

と関西弁でツッコミたい。ワタクシ、あと2年数か月で定年退職する正真正銘のジジイですがね、ワカモノが言ってる(らしい)のとまったく同じ理由で、職場の忘年会なんぞ、出たくないもんな。そもそもが、ですよ、毎日、顔を合わせている連中と年末つう理由で、なんで集まって呑まなきゃならんの?呑んで語り合いたい相手でもなし、言いたいことはシラフで日中に言ってるのでことさら呑んで話すネタないし。同じ数千円の呑み代を出すなら、俺だって呑みたい相手と勝手に呑むよ。よーするに、呑み会への参加・不参加なんて個人の勝手でしょが、つうシンプルなまとめですなあ。

と書きつつも12月某日。今年唯一となる忘年会をワタクシ主催で実施したのです。トータル3人。自分と同じ職種(エンジニア)のメンツは話が煮詰まるので、声をかけた2名は営業。20代女性、40代オトコ、50代ジジイ(←私)というトリオが向かったのは、職場から地下鉄銀座線で3駅先の、神田、でございます。駅を出て徒歩5分、こじんまりした庄内料理(山形県ですね)の店へと入りました。宴会途中のハナシは割愛し、結論。

いやあ、楽しかったわあ。

呑みたいメンバーで呑むのが一番だね。ほんとそう思う。楽しくなければ、いっしょに呑む意味ないもんね。てなわけで愉快な飲み食いを終え、充実の3名。お店の前で記念撮影です。

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酒豪の若手Nさんに、後頭部から圧をかけられるワタクシの図。

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爽やかさを打ち出しつつ、社内で「謝罪王」の異名をとるM氏(写真右)。どこかに謝罪の機会がないか、を虎視眈々と狙っております。

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つうわけで、今年唯一の忘年会を、すっきりと終えたワタクシであります。

余談です。翌日のこと。「神田の庄内料理の店、良かったぞお~」と職場の若手連中に、自慢げに吹聴したところ、「お店の名前は?」と質問されたワタクシ、堂々とこう答えたのであります。

おこじょ、だよ、おこじょ!

腑に落ちない表情の1名がワタクシにこう返したのです、「・・・おこじょ、って、いたちの仲間ですよ。ちょっと違ってません、その店名?」。バッカモン~、お前より30年以上も長く生きているオレに、お前は文句あるんか!バカバカバカァ~(涙声)、と言いかけたワタクシ、一応、前日写真を確認し、ギャッ、となりました。

店名は、おこじょ、ではなくこのじょ、でした。ひゃあ。

なんだ、このじょ、って?彼女のこと?調べによると「今度またね」という意味の庄内地方の方言らしい。うぐう、よくわからないので、すいません、店名を「おこじょ」に変更いただけますか。そりゃ無理か、ははは。本日は以上。

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宮崎駅ちかくで「大はずれ」のダメ酒場に遭遇した後、豊吉うどんで口直ししたハナシ。 [旅]

2019年12月某日。

2泊3日の宮崎県出張です。2日目の夜は、JR宮崎駅の裏手にあるビジネスホテルで宿泊しました。

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ホテルでチェックイン後、ふらりと外へ出て、晩飯ついでに酒を呑むか、つうか、酒のついでに晩飯でも食うか、と繁華街の橘通(たちばなどおり)の方向へひとりポテポテと歩き始めました。

体調万全ならネオン輝く繁華街まで歩くワタクシですが、右ひざ痛がキツイ。結局、駅と橘通の中間くらい、ポツポツと酒場が点在する界隈で妥協しました。魚介良し、肉良しの宮崎県なら、どの居酒屋だって大丈夫だろ・・・とタカをくくったのが、いま思えば大失敗の原因でしたなあ。

店名は書きませんけどねえ。あちゃー!はずしたぜ!とばかりのガッカリ感。おっと、話を先走ってはいけませんね。

その店は、店内は明るく清潔。一見するとフツーの酒場。テーブル席が4つにカウンター席。私は一人なのでカウンター席のほうへ座り、芋焼酎「日向木挽(ひゅうがこびき)」1合と湯をオーダー。お通しはレバー生姜醤油煮で、なかなか美味い。そう、ここまでは良かったのです。

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いや~な気分になった最初のポイントは、店内でつけっぱなしのテレビでした。

民放地上波のバラエティ番組。例によって、芸人たちが、なにかにつけ、猿のシンバル人形のように、顔の前で両手を叩きながら大笑いするウンザリ絵面。いや、その番組には罪はない、世の中にはそんな番組が好きなヒトもいる。

問題はこの居酒屋のセンスの無さですよ。店内BGMに、ジャズがかかっているのです。たいして広くもない店内ですよ、スピーカーからはジャズが流れ、テレビからは大音量の笑い声。ふたつの音源がまじりあって騒音カオスの極みです。

なんじゃあ、こりゃ。ですよ。

私が座ったカウンター席など、左耳からはテレビの音、右耳からはジャズが入る拷問的ステレオポジションであり、刻一刻とイライラが募っていきます。ましてや店内にいる客は、だれひとりテレビに見むきもしてない。それでも、とりあえずテレビつけておけ、つう矜持も哲学もない雑な店運営。だめだ、こりゃ。

ワタクシは、店員に断りもせずブチッとテレビをOFFしましたぜ。少しは静かになった、ま、オレも大人、こんなことでイライラしてはいかん、と自分をいさめていると、注文した「枝豆」と「アジのみりん干し」がテーブルに並べられました。ここで、またぞろ、

なんじゃ、こりゃ。ですよ。

ふらりと入った酒場に、特段、すごい料理を求めるつもりはございませんが、こりゃあ度が過ぎてます。近所のディスカウント・スーパーでさえ、これよりマシ、つう身悶えレベルの体たらく。水っぽい枝豆、半日前に炙ったようなカチカチのみりん干し。それらを、愛想のカケラもない店員がバタバタとテーブルに置いていく。

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前半のテレビ事件も相まって、さすがにワタクシ、我慢ができなくなりました。焼酎だけを呑み干すと、さっさと会計を済ませ、ほうほうの体で「ダメ酒場」から逃亡しました。いやはや、店外へ出たときの安堵感といったら!エイリアンの潜む宇宙船から脱出したときのリプリー(シガニ―・ウェイバー)の気持ちがよ~くわかりましたよ。宮崎の冬風が、頬に心地良かったなあ~。

しかし。

ダメ酒場で、ほぼ何も食べなかったワタクシ。このあとどうしよう、酒場はもうこりごりだし・・・と瞬時悩んで、閃いたのであります、パチッ(←脳内に光がともった音)。そうだ、うどんだ!と。

創業80年を超える老舗「豊吉(とよきち)うどん」さんのJR宮崎駅店。それだよ、それ!と決まれば迷うことなく宮崎駅へと一直線。この燦然と輝くイエロー・ビルボードが、今日のオアシスの印だ。ギャラガー兄弟だって納得でしょう・・・て別にオアシス、好きじゃねえし・・・すいません。勢いでロックネタに走りました。あれ、オアシスってロックじゃなくて、グランジなんだっけ?

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話を戻しましょう。ダメ酒場で冷えきったワタクシの心には、温かいうどんがふさわしい。そこで注文したのは、わかめうどん。どうですか、「ふつう」を貫きとおすぜえ、と言わんばかりの過不足ないヴィジュアル。

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しみる。うどんの麺が、つゆが、しみいりますなあ。たまらんばい。ダメ酒場の口直しに、豊吉うどんがこれほどの威力を発揮するとは新発見。そうか、あのダメ酒場も、うどん屋になればいいんだよ、きっと。と、無茶苦茶を考えたところで、今日はお終いっ。豊吉うどんさん、ありがとうございましたあ!

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横浜美術館で、スーティンを観たい!しかし右ひざの痛恨事が・・・。 [絵画]

2019年12月6日。

出張先である山形県鶴岡市から、さきほど関東へ帰ってきました。さすが東北、雪は降るし寒かったなぁ~とブルッと震えましたね(北海道出身のわりに、寒さに弱いワタクシ・・・とほほ)。

さて、世間のヒトは「師走は何かと忙しい」と言いますね。いっぽうワタクシのシゴトは、時期と忙しさになんらの相関がない・・・はずだけど、12月は大きな現場仕事が入ったりでスケジュールはパツパツ。12月半ばは土日も休み無しの「逆・働き方改革」状態。なぜ毎年こうなるのか、不思議といえば不思議ですなあ。

それに加え、いま右ひざを壊しているのが痛恨です。MRIによる診断結果は「半月板の変形。十字じん帯損傷」。さいわい、じん帯ダンゼツはしてないので、経過観察中で、杖をつきながら歩けています。ひざの曲げ伸ばしは要注意。走るなど論外で、どうしても活動は限定されますが・・・。

これじゃ出張は難しいかあ・・・と思いきや、ラッキー(?)なことに、今回いく現場は、最寄り空港に着いたあとは、ほぼすべて車移動でして、歩く距離はごく少なく、なんとかなりそうっす。

で、今のワタクシにとって一番のガッカリ問題は、体調的にも時間的にも、

横浜に行けないこと、であります。横浜に何があるのか、といえば、これですよ、これ!ドーン。

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横浜美術館で開催中のオランジュリー美術館コレクション展です。来年(2020年)1月13日までの開催。ああ、あと1か月で終わってしまうぞ!千葉県市川市の自宅から、総武快速線(横須賀線)→みなとみらい線で、1時間半弱で行ける距離だけど右ひざがねえ・・・ウムム。

この展覧会、「ルノワールと、パリに恋した12人の画家たち」というメイン・タイトルから、日本人が大好きな印象派絵画を並べてるのね、と乱暴にくくっちゃいそうですけど、ワタクシが行かねばならない!とココロに決めてるツボは、この1点のみ。

シャイム・スーティンの作品を観る!

そう、ルノワールなんて、どうだっていいのだよ・・・あ、ルノワール好きの方に失礼な言いぐさでした。すいません。

スーティンの死後70年以上がたちます。彼の油彩の、ぶっ飛んっだ色使い、激しくねじくれたデフォルメ表現。そして哀愁ただよう人物画にココロが震えます。この時代のワタクシのアイコンたる画家といえば、ヴラマンク、キスリング、そしてスーティン、で決まりなんであります。

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今回、横浜美術館にはスーティン作品が、なんと、8点も並んでいる、らしい。以下、展覧会HPのリストより。

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30年(?)くらい前の「スーティン展」以来の大集結だわ。個人的には、

見逃したら、一生後悔すること間違いなし!

死んでも死に切れん、とさえ思いつめちゃうわけです。

さあ、ワタクシの「スーティン愛」が、横浜への道を切り開くのか?モーゼの十戒のごとく海は割れるのか?オレは口先だけのチキン野郎なのか、それとも初志貫徹する漢(おとこ)なのか・・・って話が無駄に大仰になったところで、今日はお終いっ。チャオー。

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