江東区、亀戸天神（かめいどてんじん）の早朝散歩。「カンコウ」を勘違いする話。

2021年9月。

某日。早朝散歩先に選んだのは、東京都江東区にある亀戸天神（かめいどてんじん）であります。受験生が合格祈願にやってくる世間的に有名（？）な神社です。35年も関東に住んでいるワタクシですが、亀戸天神に足を踏み入れるのはこの日が初めて。まあ、オレ、受験生でもないしね。

朝5時半、千葉県市川市の自宅を出発しクルマで走ること約20分。都心に向かうさいに通る蔵前橋通り沿いの、見慣れたこの通りが天神への入り口ですね。

近くの駐車場にクルマをとめ、鳥居の前で一礼し、境内に入ります。

赤い欄干の橋に、すでにご利益が感じられますな。

突き当りが亀戸天満宮、天神様、と呼ばれる「亀戸天神社」ですね。学問の神様、菅原道真公をお祀りしております。適度にこじんまりなのが良いのですね。ここに来ただけで、絶対に試験合格！的な、ありがたい気分になります。背景にみえる東京スカイツリーが白く輝いて、アクセントとなっています。

お目当ての物件がありました。絵馬です。どれどれ、皆さん、どんなお願いしてるのかなあ、と興味本位で拝見いたします。当然のように試験合格がメイン。資格試験、入学や入社、ですね。

以下の2枚の絵馬、ワタクシ、歳のせいか涙腺が弱くって、文面にウルッときちゃいました。

「37年前、名前を頂きありがとうございました」・・・この感謝の気持ち、素晴らしいではないですか。そして、お子さんがお母さんの試験合格を願った「ままがテストで、ごうかくできますように」・・・大丈夫！ママは合格するよ、きっと！と、こちらも応援したくなります。

絵馬に愛をみたワタクシ、感動しつつ改めて周囲を見回します。すると、菅原道真公の像を発見。ん？立て板をみると、「五歳の菅公」と書いている。

おいおい、菅公はないだろう！すがこう、か、かんこう、か知らんけど失礼ではないか！

学校のセンセイを「先公」、警察官を「ポリ公」、どちらも相手をバカにした表現であり、よりによって菅原道真さんに対し、菅公たあ不遜の極み、レッドカードじゃあ～。いや、もしかして、この像は菅総理大臣？なわけないか。

これじゃあ飛梅もビックリ、ですよね、さだまさしさん？と、思考がマニアック迷路にはまり込みました。

すいません、本件のオチを申しあげます。帰宅後ネットでチェックしたところ、自分の不明に恥じいりましたね。

菅公（かんこう、と読む）は、菅原道真公の「敬称」だったんです。皆さん、知ってました？これって常識問題？にわか仕込み知識ですが、学生服をつくっているメーカー「カンコー」さんの社名は、菅公からとったそうです。カンコーさんのHPに由来が載っております（ここ↓）。

https://kanko-gakuseifuku.co.jp/museum/origin

いやはや、今回は私に学がなかった。ワン公と同レベルで、菅公を蔑称と勘違い、失礼いたしました。

さて、亀戸天神といえば梅の名所でもあります。この季節ですので、花は観れませんでしたが、梅の木が並ぶ様子から花のシーズンは綺麗だろうなあ、と推察。木の幹には、梅の名前が書かれたプレートがついており、へえ、いろいろな種類があるんだね、と、ここでも勉強であります。

勉強の神様、を祀るだけあって、ワタクシもちょっと賢くなりました。ありがとうございました～。本日は以上！