東北の地酒「磐城 壽(いわきことぶき)」一升瓶で、家呑み三昧したハナシ。 [日常]

2020年12月。

師走にはいり、「今年を振り返ると・・・」と一年の総括発言が増えますけど、2020年は、不可避的圧倒的に「コロナ」がメイン・タームですなあ。ウイルスのせいで生活が大きく変わった方、収入面で今後どうしようと途方に暮れる方も多いでしょう。個人や施設、企業各々が、状況・ご事情ごと問題山積で、世の中はいったいどうなるのだあ、と不安と困惑にまみれる向きもありましょう。いっぽうワタクシの哲学は、至極はっきりしております。すなわち、

それはそれ。これはこれ。

ということです。自分さえ良ければ良い、人のことなど知らん、とは申しませんが、大切なのは、連日報じられるコロナ問題(そのほとんどが悪いニュース)に、精神的に引っ張られ過ぎないこと、ですよね。誰もが自分以外の人間にはなれない以上、自分が置かれた環境と立場のなかで、自分のすべきことをする。前向きな意味で「ヒトはヒト。自分は自分」という割り切りが重要、ってことです。

自分をとりまく状況を受け入れること。

無いものねだりをしないこと。

まだ起きていないことをクヨクヨ考えて落ち込まないこと。

乱暴に聞こえるかもしれないけど、コロナ禍にあって、(個人的には)幸せなこともあるんですよね。

たとえば、めちゃ小さいハナシですけど、私の勤める会社は、感染拡大防止のため、ご多聞にもれず、「課」や「部」の忘年会が禁止になりました。その手のイベントを楽しみにするヒト(主にオヤジ?)もおるでしょうが、正直、ワタクシは部署の呑み会(忘年会、納会、新年会)が大っ嫌いなので、ラッキー!と思いました。(誘われても欠席するだけなので、どっちでも同じともいえるが)。

だってそうでしょう。同じ部署にいる、それだけの理由で、話したくもない(もちろん一緒に呑みたくもない)連中と、なにが楽しくて2時間も酒場にいなきゃならんの?ふだん会えない相手なら、最近どうしてたの?くらいの話題もあるだろうけど、しょっちゅう職場で顔を合わせてる相手ですよ。いったい何をどう話せば良いのよ。

ようするに、酒、つうのは、呑みたい相手と呑むから楽しいのであって、呑みたくもない相手と呑めば楽しくないのである(説明がくどいな)。ワタクシは呑み相手くらい自分で決めるわさ、つうわけである。

・・・あれ?コロナウンヌンから、ハナシが逸れてきたので、話題をちょいと変えましょう。

酒場にいく機会がへって家呑みが増えた昨今、ノンベイのワタクシにとって、ありがたいデキゴトがあったのです。昨年(2019年)末から関わっている福島県のプラント仕事。技術アドバイザーと称して、ワタクシが分かったふうなことを好き勝手にほざいていたら、それが良い結果(?)につながったらしく、関係先から、じゃんじゃん、

東北の地酒(日本酒)が送られてくる、

のであります。おお、なんという幸せだろう。金はいらんから、酒をくれ、といったら、ホントに酒を送ってきたよ。で、先日いただいた2本(一升瓶が2本!)のうち、自慢したいのがコレ。どーん。

鈴木酒造店の、磐城 壽(いわきことぶき)、純米大吟醸1升瓶。

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鈴木酒造店さんは福島県の浪江町(なみえまち)に蔵をかまえておられましたが、2011年の東北大震災により、浪江での酒造りを断念。紆余曲折のすえ、山形県の長井市に、蔵をうつして再出発されたのであります。

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大きな苦難を乗り越えて、地道に東北で酒造りを続けるその姿勢と情熱は、お酒の味に如実に現れている、と私は感じました。純米吟醸でありながら、すっきりし過ぎずに、適度なコク、ふんわりした優しさにつつまれ、

この酒を肴に、この酒を呑める、

のでした。そうです、人類永遠の夢である永久機関がここに成立していたのです。新たなエネルギー保存則が生まれ、エントロピーは増大、映画「TENET(テネット)」でいう、逆行、が始まったのであります。イエス・キリストは、たった五つのパンと二匹の魚を5000人に配る奇跡を起こしたのであります。したがって、ワタクシが「磐城 壽」を呑めば呑むほど、瓶の酒が増えていく令和の奇跡が起きないか、と思ったところ、あっけなく一升瓶は空になったのでした。チャンチャン。

いずれにしても、美味しい地酒をくださったYさん、ありがとうございました!

そして、鈴木酒造店さん、これからも応援しております!

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コメント 2

かぁ

雄町版ですよね。。
旨そうだなぁ。
by かぁ (2020-12-09 08:35) 

門前トラビス

To かぁ様、コメントありがとうございます。
美味いすよーー。日本酒の世界は、ホント、奥が深いですよねーー。
by 門前トラビス (2021-01-04 08:46) 

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