宮崎駅ちかくで「大はずれ」のダメ酒場に遭遇した後、豊吉うどんで口直ししたハナシ。 [旅]

2019年12月某日。

2泊3日の宮崎県出張です。2日目の夜は、JR宮崎駅の裏手にあるビジネスホテルで宿泊しました。

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ホテルでチェックイン後、ふらりと外へ出て、晩飯ついでに酒を呑むか、つうか、酒のついでに晩飯でも食うか、と繁華街の橘通(たちばなどおり)の方向へひとりポテポテと歩き始めました。

体調万全ならネオン輝く繁華街まで歩くワタクシですが、右ひざ痛がキツイ。結局、駅と橘通の中間くらい、ポツポツと酒場が点在する界隈で妥協しました。魚介良し、肉良しの宮崎県なら、どの居酒屋だって大丈夫だろ・・・とタカをくくったのが、いま思えば大失敗の原因でしたなあ。

店名は書きませんけどねえ。あちゃー!はずしたぜ!とばかりのガッカリ感。おっと、話を先走ってはいけませんね。

その店は、店内は明るく清潔。一見するとフツーの酒場。テーブル席が4つにカウンター席。私は一人なのでカウンター席のほうへ座り、芋焼酎「日向木挽(ひゅうがこびき)」1合と湯をオーダー。お通しはレバー生姜醤油煮で、なかなか美味い。そう、ここまでは良かったのです。

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いや~な気分になった最初のポイントは、店内でつけっぱなしのテレビでした。

民放地上波のバラエティ番組。例によって、芸人たちが、なにかにつけ、猿のシンバル人形のように、顔の前で両手を叩きながら大笑いするウンザリ絵面。いや、その番組には罪はない、世の中にはそんな番組が好きなヒトもいる。

問題はこの居酒屋のセンスの無さですよ。店内BGMに、ジャズがかかっているのです。たいして広くもない店内ですよ、スピーカーからはジャズが流れ、テレビからは大音量の笑い声。ふたつの音源がまじりあって騒音カオスの極みです。

なんじゃあ、こりゃ。ですよ。

私が座ったカウンター席など、左耳からはテレビの音、右耳からはジャズが入る拷問的ステレオポジションであり、刻一刻とイライラが募っていきます。ましてや店内にいる客は、だれひとりテレビに見むきもしてない。それでも、とりあえずテレビつけておけ、つう矜持も哲学もない雑な店運営。だめだ、こりゃ。

ワタクシは、店員に断りもせずブチッとテレビをOFFしましたぜ。少しは静かになった、ま、オレも大人、こんなことでイライラしてはいかん、と自分をいさめていると、注文した「枝豆」と「アジのみりん干し」がテーブルに並べられました。ここで、またぞろ、

なんじゃ、こりゃ。ですよ。

ふらりと入った酒場に、特段、すごい料理を求めるつもりはございませんが、こりゃあ度が過ぎてます。近所のディスカウント・スーパーでさえ、これよりマシ、つう身悶えレベルの体たらく。水っぽい枝豆、半日前に炙ったようなカチカチのみりん干し。それらを、愛想のカケラもない店員がバタバタとテーブルに置いていく。

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前半のテレビ事件も相まって、さすがにワタクシ、我慢ができなくなりました。焼酎だけを呑み干すと、さっさと会計を済ませ、ほうほうの体で「ダメ酒場」から逃亡しました。いやはや、店外へ出たときの安堵感といったら!エイリアンの潜む宇宙船から脱出したときのリプリー(シガニ―・ウェイバー)の気持ちがよ~くわかりましたよ。宮崎の冬風が、頬に心地良かったなあ~。

しかし。

ダメ酒場で、ほぼ何も食べなかったワタクシ。このあとどうしよう、酒場はもうこりごりだし・・・と瞬時悩んで、閃いたのであります、パチッ(←脳内に光がともった音)。そうだ、うどんだ!と。

創業80年を超える老舗「豊吉(とよきち)うどん」さんのJR宮崎駅店。それだよ、それ!と決まれば迷うことなく宮崎駅へと一直線。この燦然と輝くイエロー・ビルボードが、今日のオアシスの印だ。ギャラガー兄弟だって納得でしょう・・・て別にオアシス、好きじゃねえし・・・すいません。勢いでロックネタに走りました。あれ、オアシスってロックじゃなくて、グランジなんだっけ?

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話を戻しましょう。ダメ酒場で冷えきったワタクシの心には、温かいうどんがふさわしい。そこで注文したのは、わかめうどん。どうですか、「ふつう」を貫きとおすぜえ、と言わんばかりの過不足ないヴィジュアル。

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しみる。うどんの麺が、つゆが、しみいりますなあ。たまらんばい。ダメ酒場の口直しに、豊吉うどんがこれほどの威力を発揮するとは新発見。そうか、あのダメ酒場も、うどん屋になればいいんだよ、きっと。と、無茶苦茶を考えたところで、今日はお終いっ。豊吉うどんさん、ありがとうございましたあ!

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