秋田県の旅(その2)。キスリング展を再見。そして男鹿半島で極寒風に吹かれる。。。 [旅]

2019年11月。秋田県の旅、前回の続きです。「地酒買い」を完遂したワタクシ、素早く、次の目的へ向け展開します。

その目的とは、秋田県立美術館で、キスリング展を観ること、であります。

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当ブログで既報のとおり、ワタクシ、キスリング展は、6月に目黒の東京都庭園美術館ですでに拝見しています。

しかし!However!

ワタクシのキスリング愛は、ひとつの会場で満たされるほどヤワなもんじゃあござんせん。展覧会が日本を巡回している限り、アイドルの追っかけじゃないけど、キスリングを追って、ワタクシも移動する。そしてこのたび秋田県立美術館へとやってきたのです。そう、

大好きな画家の作品は何度観ても良いのだっ!

つうか、展示作品が同じでも、美術館が変われば、建物や展示方法が異なり、新たな発見や感動を得られるのですな。展覧会の追っかけには、そんなスゴイ効能もあるんですぞぉ!(意味不明の自慢)。

とはいえキスリング展の感想は、6月記事とかぶるので、前回記事(→ここクリック)を見ていただくとして、ワタクシ、秋田県立美術館に掲げられた、別の画家の作品に感動したのです。こちらです。

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おおよそ縦3メートル、横20メートルという巨大な作品。20世紀前半にパリで活躍した日本人画家、藤田嗣治(つぐはる)さん=レオナール・フジタによる「秋田の行事」(1937年)であります。

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この絵が美術館の吹き抜け壁に常設されていて、その迫力・筆力・訴求力に、うむむむ!と唸った次第。ましてやキスリングさんと藤田さんは、パリで交友があったわけで、なんというジャストなコラボだろう。

藤田嗣治さんといえば、第二次大戦中、軍国主義を称揚するいわゆる「戦争画」を描いたことで、戦後、彼の画業全体までを否定するネガティヴ評価がありました。私は、芸術家の行為が、その作品すべての評価に及ぶべきではない、と思います。事実、大作「秋田の行事」と対峙して私が感じたのは、日本ローカリティ―に根ざしながら、普遍的な美をエネルギッシュに表現されているということ。フランスで活躍しながらも、日本への愛を失わない、むしろ心底日本を愛しているその心に痺れるのであります。戦争という国の一大事のなかで、その日本への愛が、どう発露されたか・・・と、だんだん話がややこしくなってきました。

なんだかカズオ・イシグロさんの小説「浮世の画家」を再読したくなりました。(同じ気持ちになった方、いませんかね)

さてさて、ハナシは秋田の旅に戻ります。

美術館を出たワタクシは、「道の駅、秋田港」へと向かいました。銀色に輝くタワーがあり、その展望階へ昇って、秋田の街を一望する、という趣向です。

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あいにくの曇天、雨、強風で、風景を眺めるには最悪の条件でしたが・・・。

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バカは高いところが好き、つうことでバカな私、100mの高さから景色を堪能であります。いいなあ~。

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続いて向かったのは、秋田県の西側から海に突き出た男鹿(おが)半島。ナマハゲさんの本場ですな。

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目的は半島の突端、入道崎(にゅうどうざき)を極めること。秋田市から、途中休憩をはさみながらレンタカーを走らせること2時間弱。入道崎に到着であります。

予想どおりではありますが、そこにあるのは、灯台、石碑、おみやげ屋さん。特段スゴイものがあるでなし、しかし、その虚飾を排したプレーン感がなんとも嬉しいじゃないですか。

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冷たい強風がびゅーびゅーと吹き荒れ、正直、車から出たくなかったけど、ブログに乗せる写真くらい撮らんとね・・・と、短時間定格の気合を絞り出し、外へ出てパチリ。うはあ、寒い寒い。

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以上、2回にわたり秋田の旅の報告でございました。なお、秋田の酒屋さんから宅急便で送った6本の地酒は、すでに自宅に届きました。先に買っていた富山の「満寿泉(ますいずみ)」を呑み切ってから、秋田の地酒をたっぷり味わう予定であります。本日は以上!

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